情報Ⅰ 定期テスト対策問題集|知的財産・著作権・産業財産権

情報Ⅰ 定期テスト対策問題集|知的財産・著作権・産業財産権

情報Ⅰ(情報1)の定期テストでは、用語を覚えるだけでなく、「どの権利に当てはまるのか」「どのような場合に著作権の問題になるのか」など、具体的な場面から判断する問題も出題されます。

この問題集では、知的財産・著作権・産業財産権について、穴埋め問題、選択問題、正誤問題、事例問題、重要語句、記述問題を通して確認していきます。

特に、著作者人格権と著作財産権の違い、引用の条件、特許権・実用新案権・意匠権・商標権の違いは重要です。

基本的な用語を確認したあと、実際の定期テストを意識した問題に挑戦してみましょう。もちろん、定期テストだけでなく、共通テスト対策にもなります。

知的財産の基礎知識は、以下にまとめています。問題を解く前に、以下の記事を参考にして知識を得ると、問題を解きやすいと思います。

目次

第1問 穴埋め問題

問題

次の文章の空欄に当てはまる語句を答えなさい。

(1)人間の知的な創作活動によって生み出された成果のうち、財産的な価値をもつものを( ア )という。

(2)( ア )を保護する権利を総称して( イ )という。

(3)知的財産権は、大きく著作権と( ウ )に分けられる。

(4)思想や感情を創作的に表現した著作物を保護する権利を( エ )という。

(5)著作権は、原則として著作物を( オ )した時点で自動的に発生する。

(6)著作権は、大きく著作者人格権と( カ )に分けられる。

(7)著作物を公表するかどうか、いつ公表するかを決める権利を( キ )という。

(8)著作者名を表示するかどうか、どの名称で表示するかを決める権利を( ク )という。

(9)著作物の内容や題号を、著作者の意に反して改変されない権利を( ケ )という。

(10)印刷・録音・保存などによって著作物を複製する権利を( コ )という。

(11)インターネットなどを通じて著作物を公衆に送信する権利を( サ )という。

(12)翻訳や脚色などによって、著作物を別の形に作り変える権利を( シ )という。

解答

ア:知的財産

イ:知的財産権

ウ:産業財産権

エ:著作権

オ:創作

カ:著作財産権

キ:公表権

ク:氏名表示権

ケ:同一性保持権

コ:複製権

サ:公衆送信権

シ:翻案権

解説

(1)人間が知的な創作活動によって生み出したもののうち、財産的な価値をもつものを知的財産といいます。

(2)知的財産を保護するために認められているさまざまな権利をまとめて知的財産権といいます。

(3)知的財産権は、大きく著作権と産業財産権に分けることができます。産業財産権は、特許権、実用新案権、意匠権、商標権に分けることができます。

(4)文章、音楽、絵画、写真、映画、プログラムなど、思想や感情を創作的に表現した著作物を保護する権利です。

(5)著作権は原則として、著作物を創作した時点で自動的に発生します。これに対して、産業財産権を発生させるには、特許庁に出願する必要があります。

(6)著作権は、大きく著作者人格権と著作財産権に分けられます。著作者人格権は、他人に譲渡することができません。

(7)公表権は、著作物を公表するかどうか、いつ公表するかを決める権利です。

(8)氏名表示権は、著作者名を表示するかどうか、どの名称で表示するかを決める権利です。

(9)同一性保持権は、著作者の意に反して、著作物の内容や題号を改変されない権利です。

(10)複製権は、印刷・録音・保存などによって著作物を複製することに関係する権利です。

(11)公衆送信権は、インターネットなどを通じて著作物を公衆に送信することに関係する権利です。

(12)翻案権は、翻訳や脚色などによって、著作物を別の形に作り変えることに関係する権利です。

第2問 選択問題

問題

(1)次のうち、著作物の例として最も適切でないものを一つ選べ。

ア.文章
イ.音楽
ウ.写真
エ.発明

(2)次のうち、著作者人格権に含まれるものを一つ選べ。

ア.複製権
イ.公衆送信権
ウ.公表権
エ.翻案権

(3)次のうち、著作者人格権に含まれないものを一つ選べ。

ア.公表権
イ.氏名表示権
ウ.同一性保持権
エ.複製権

(4)自分が作った作品に、本名ではなくペンネームを表示するかどうかを決める権利はどれか。

ア.公表権
イ.氏名表示権
ウ.複製権
エ.展示権

(5)著作者の意に反して作品の内容を書き換えられないようにする権利はどれか。

ア.同一性保持権
イ.公衆送信権
ウ.複製権
エ.商標権

(6)他人の文章を印刷・コピーする行為に最も関係する権利はどれか。

ア.氏名表示権
イ.複製権
ウ.展示権
エ.商標権

(7)次のうち、引用が認められるための条件として適切でないものを一つ選べ。

ア.公表された著作物である
イ.引用部分が明確に区別されている
ウ.出所を明示する
エ.引用部分を自分の文章より必ず多くする

(8)次のうち、産業財産権に含まれないものを一つ選べ。

ア.特許権
イ.実用新案権
ウ.著作権
エ.商標権

(9)新しい発明を保護する権利はどれか。

ア.特許権
イ.意匠権
ウ.商標権
エ.著作権

(10)物品のデザインを保護する権利はどれか。

ア.特許権
イ.実用新案権
ウ.意匠権
エ.商標権

(11)商品やサービスのマークを保護する権利はどれか。

ア.特許権
イ.実用新案権
ウ.意匠権
エ.商標権

(12)次のうち、10年ごとに更新することができる権利はどれか。

ア.特許権
イ.実用新案権
ウ.意匠権
エ.商標権

解答

(1)エ

(2)ウ

(3)エ

(4)イ

(5)ア

(6)イ

(7)エ

(8)ウ

(9)ア

(10)ウ

(11)エ

(12)エ

解説

(1)文章、音楽、写真、映画、プログラムなどは著作物の例です。発明は主に特許権によって保護されます。

(2)公表権は著作者人格権の一つです。複製権、公衆送信権、翻案権などは著作財産権に含まれます。

(3)著作者人格権には、公表権、氏名表示権、同一性保持権があります。複製権は著作財産権です。

(4)著作者名を表示するかどうか、またどの名称で表示するかを決める権利を氏名表示権といいます。

(5)同一性保持権は、著作者の意に反して著作物の内容などを改変されない権利です。

(6)印刷・録音・保存などによって著作物をコピーする行為には、複製権が関係します。

(7)引用では、自分の文章などが「主」、引用部分が「従」となる主従関係が必要です。

(8)産業財産権には、特許権、実用新案権、意匠権、商標権があります。

(9)発明を保護する産業財産権を特許権といいます。

(10)物品のデザインを保護する権利を意匠権といいます。

(11)商品やサービスのマークを保護する権利を商標権といいます。

(12)商標権は10年ごとに更新することができます。つまり、10年ごとに更新を続けることで、半永久的に商標権を維持することができます。

第3問 正誤問題(○×問題)

問題

次の文が正しければ「○」、誤っていれば「×」と答えなさい。

(1)知的財産とは、土地や建物など形のある財産だけを指す。

(2)著作権は、原則として著作物を創作すると自動的に発生する。

(3)著作権を取得するためには、必ず特許庁に出願しなければならない。

(4)公表権、氏名表示権、同一性保持権は、著作者人格権に含まれる。

(5)複製権は、著作者人格権に含まれる。

(6)インターネットを通じて著作物を公衆に送信する行為には、公衆送信権が関係する。

(7)出所さえ書けば、他人の著作物をどのように使用しても引用として認められる。

(8)私的使用のための複製など、一定の場合には著作権が制限されることがある。

(9)産業財産権は、特許庁への出願を経て登録されることによって権利が発生する。

(10)デジタルデータは、コピーするたびに必ず品質が低下する。

(11)デジタルデータを無断で複製すると、複製権の侵害となる場合がある。

(12)知的財産権には、創作者の権利を守り、新しい技術や文化の発展を促す役割がある。

解答

(1)×

(2)○

(3)×

(4)○

(5)×

(6)○

(7)×

(8)○

(9)○

(10)×

(11)○

(12)○

解説

(1)知的財産には、人間の知的な創作活動によって生み出された成果のうち、財産的な価値をもつものが含まれます。

(2)著作権は原則として、著作物を創作した時点で自動的に発生します。

(3)著作権は原則として登録を必要としません。ただ、登録制度がないわけではなく、文化庁に登録することも可能です。

(4)公表権、氏名表示権、同一性保持権はいずれも著作者人格権です。

(5)複製権は著作財産権の一つです。

(6)インターネットなどを通じて著作物を公衆に送信する行為には、公衆送信権が関係します。

(7)引用には、出所の明示以外にも、引用部分が明確に区別されていることや主従関係があることなどの条件があります。

(8)私的使用のための複製など、法律で認められている範囲では著作権が制限されることがあります。

(9)産業財産権は、特許庁への出願を経て登録されることで権利が発生します。

(10)デジタルデータは、品質を劣化させることなく複製できるという特徴があります。

(11)デジタルデータを無断でコピーする行為は、複製権の侵害となる場合があります。

(12)知的財産権には、創作者の権利を守り、創作活動や新しい技術・文化の発展を促す役割があります。

第4問 重要語句

問題

(1)美術の著作物などを公に展示する権利を何というか。

(2)映画などの著作物を複製物として貸与・販売する権利を何というか。

(3)他人の著作物を一定の条件を守って自分の文章などの中で利用することを何というか。

(4)引用するとき、自分の文章を「主」、引用した部分を「従」とする関係を何というか。

(5)産業財産権を登録するために出願する国の機関を何というか。

(6)特許権・実用新案権・意匠権・商標権をまとめて何というか。

(7)デジタルデータなどを無断でコピーする行為に最も関係する著作財産権を何というか。

解答

(1)展示権

(2)頒布権

(3)引用

(4)主従関係

(5)特許庁

(6)産業財産権

(7)複製権

解説

(1)美術の著作物などを公に展示することに関係する権利です。

(2)映画などの著作物を複製物として貸与・販売することに関係する権利です。

(3)一定の条件を満たすことで、著作者の許可なく著作物を利用できる場合があります。

(4)引用では、自分が作成した文章などが主で、引用部分が従となる必要があります。

(5)産業財産権は、特許庁への出願を経て登録されることで権利が発生します。

(6)特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4つがあります。

(7)デジタルデータをコピーする行為には複製権が関係します。

第5問 記述問題

問題

(1)知的財産とはどのようなものか。「知的な創作活動」「財産的な価値」という語句を使って説明しなさい。

(2)著作権と産業財産権では、権利が発生する方法にどのような違いがあるか説明しなさい。

(3)引用が認められるために必要な条件を説明しなさい。

(4)デジタル化が進んだ情報社会で、知的財産権が重要になる理由を説明しなさい。

解答

(1)人間の知的な創作活動によって生み出された成果のうち、財産的な価値をもつものである。

(2)著作権は原則として著作物を創作した時点で自動的に発生するが、産業財産権は特許庁への出願を経て登録されることで発生する。

(3)公表された著作物であること、引用部分が明確に区別されていること、自分の文章が主で引用部分が従となる主従関係があること、出所が明示されていることなどが必要である。

(4)デジタルデータは品質を劣化させることなく簡単に複製や送信ができるため、無断複製や違法配信が起こりやすく、創作者の権利を守る必要があるから。

解説

(1)知的財産は、土地や建物のような形のある財産とは異なり、人間の知的な活動によって生み出された成果のうち、財産的な価値をもつものです。つまり、無体物に対して、人間の取り決めによって価値を付加したものが知的財産です。

(2)著作権と産業財産権の大きな違いです。著作権は原則として創作と同時に発生します。一方、産業財産権は特許庁への出願を経て登録されることで発生します。

著作権の登録は、文化庁に対して行うのに対し、産業財産権の登録は特許庁に対して行う点も異なります。この点についても把握しておきましょう。

(3)引用では、単に他人の文章などをコピーして出所を書くのみでは不十分です。公表された著作物であること、引用部分が明確に区別されていること、主従関係があること、出所が明示されていることなどが重要です。

引用は、大学生になって論文を執筆するときに重要になります。しっかり、引用の要件は覚えておきましょう。

(4)デジタルデータには、品質を劣化させることなく複製できる特徴があります。そのため、創作物が無断でコピーされたり配信されたりする危険性も高くなります。

知的財産権には、創作者の権利を守り、創作活動を促進する役割があります。

実際に学んで感じた、知的財産でつまずきやすいポイント

実際に知的財産について学んだ体験談を記載します。

知的財産の単元は「理解する部分」と「ある程度は覚えてしまったほうが早い部分」を分けたほうが勉強しやすかったと感じています。

著作者人格権と著作財産権の違いが最初はわかりにくかった

私が最初につまずいたのは、「著作者人格権」と「著作財産権」の違いです。

どちらも著作権に関係するため、初めて学んだときは、「公表権はどっちだったかな?」「複製権と同一性保持権は何が違うんだろう?」と混乱しました。更に言えば、隣接権もありますしね…

そこで、私は細かい権利を一つずつ覚える前に、

著作者人格権=作者本人の気持ちや人格を守るもの

著作財産権=作品を利用することで生じる利益を守るもの

という大きな違いを先に押さえるようにしました。

すると、「勝手に名前を変えられた」「勝手に内容を書き換えられた」という問題なら著作者人格権、「勝手にコピーされた」「インターネットで配信された」という問題なら著作財産権、と判断しやすくなりました。

定期テストや共通テストでは、単純に用語を答えるだけではなく、具体的な事例から権利を判断する問題も考えられます。

そのため、名称だけを暗記するよりも、「何をされたときに関係する権利なのか」までセットで覚えるのがおすすめです。

産業財産権の4種類はかなり丸暗記した

特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4つについては、丸暗記するのがおすすめです。制度の細かい違いについては、情報Ⅰでは学習しないため、それぞれの保護対象と存続期間を丸暗記しました。

高校の定期テストでは、こうした「知っているかどうか」で得点できる部分もあります。

理解に時間をかけすぎるより、まず覚えて点数につなげるという勉強方法も有効だと思います。

引用は「出典を書けばOK」だと思わないことが大切

引用についても、最初は「引用元を書いておけばいい」と考えがちです。

しかし、実際にはそれだけではありません。

私自身、大学に入ってレポートなどを書くようになってから、高校で習った引用のルールが実際の文章作成につながっていることを実感しました。

引用については、大学進学後もレポートや論文を書く際に使う知識なので、テストのためだけの暗記ではなく、意味まで理解しておくと役立ちます。

ただ、引用の条件は結構覚えにくいので、ここを覚えてもタイパは悪いかもしれません。高得点を狙わないなら、捨て門にするのも有りです。

全部を完璧に理解してから覚えようとしなくても大丈夫

知的財産の単元には、「公衆送信権」「同一性保持権」「実用新案権」など、日常生活ではあまり使わない言葉がたくさん登場します。

そのため、初めて勉強すると難しく感じるのは自然です。

私の場合、まず大きな分類を理解する → 細かい名称は暗記する → 問題を解きながら意味を結び付けるという順番で覚えていきました。

特にテスト前で時間がない場合は、すべてを深く理解しようとする必要はありません。

まずは、「著作者人格権の3つ」「産業財産権の4つ」「引用の条件」「著作権と産業財産権の発生方法の違い」を優先して覚えると、得点につながりやすいと思います。

一度覚えたあとに事例問題を解いていくと、「これは複製権の話だ」「これは商標権だ」と少しずつ判断できるようになります。

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